めかぽしや

オン・ザ・ミルキー・ロードのめかぽしやのレビュー・感想・評価

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ファンタジーあり、
戦争の恐ろしさありで
観ていて楽しかったけど
どこなく宙ぶらりんな作品かな…
と思いましたが
監督の強烈メッセージが込められている
作品なのですね。

旧ユーゴスラビア紛争を
西側(NATO軍や多国籍軍)からではなく
内側から見た情景を
動物などを使い寓話としている作品
と知り深いなぁ、と思いました。

ロバにまたがり、日傘を差し、
肩にははやぶさを携えて
ミルクを運ぶコスタ、
コスタを好きで結婚したいミレナ、
ミレナの兄と結婚すべく亡命中の花嫁。
この花嫁が原因で村が大変な事になっていきます。
悲惨な状態になりますが
ここはやはり音楽と
動物の多さでしょうか、
あまり重く感じません。



村同士の紛争の休戦が結婚なら
ヘリで降りてきた人達は
平和を望まない多国籍軍で
手に噛み付いて止まらない時計は
戻る事のない時間。
大量の羊の死は罪のない人々の死。
積まれた石は紛争で亡くなった人の数。

ユーゴスラビア紛争がベースにある
映画は幾つか観てますが
やはり立場が変わると同じ紛争でも
見え方が変わってきますね。

意見は両サイドから聞いたほうがいいし、
他人同士の喧嘩には首を突っ込まないほうが良い場合もあるという事です。
めかぽしや

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