たき

ミスエデュケーションのたきのレビュー・感想・評価

ミスエデュケーション(2018年製作の映画)
2.5
LGBTQは超絶苦手ですが、クロエたんなので観ました。

とりあえずこのテのおはなしを語る上で、歯に衣を着せるとかえっていろんな方面に対して失礼にあたる気がするので、率直に言います。気分を害する方もいらっしゃるかもしれないので、心当たりのある方はどうか引き返してください。貴方と俺の多様性を守るためにも。

LGBTQが苦手です。

それはたぶん幼少期のトラウマから端を発するものが大半を占めてはいるのでしょうけれども、昨今、それだけではないような気がしてきています。

うまく言えないのですが、なかば、義務を果たさずに、権利ばかり主張しているひとたちと重なる部分があるからなのかもしれず。

ニンゲンに課せられた義務とはなんでしょうか。いろいろあると思いますが、今ぱっと思いつくのは子孫を残すということ、でしょうか。そういう意味では、LGBTQな方々は義務を果たしていないという印象がどうしても色濃いともいえます。

とはいえ、ここまで進化を重ね、地球に君臨してきたホモ・サピエンスのことです。誰がこの先、単性生殖の能力を獲得しないと言い切れるのか、というところもあります。
そんな荒唐無稽なおはなしでなくても、自分の子に限らず、守り、教育、育成することだって、じゅうぶん子孫を残す役目を担っているともいえます。
いまやこれまでは考えてもみなかった価値観が多様化する昨今、今在るニンゲンという種が、滅びに向かっているのは厳然たる事実のような気もいたします。(進化とは、多様化した末に生き残った一握りの種に変化するということと同義だと思うからですな)

このまま旧態然とした種にしがみついて滅亡の路をたどるか。
得体のしれない別の種に進化してこれからも生きながらえるか。
どちらが正しいとはいえない。
それこそ好きにすればいい。多様性バンザイだ。

ただ、いずれにしろ、滅びようと生きながらえようと、自分とは違う誰かを敵視し、排除することだけは、神様だって是とはしないはずだと思うのですな。

なんだかいろいろ観念的でむずかしいおはなしだったけれども、3人で揺られるトラックの荷台は、どんなゆりかごよりも心地よくて、わくわくしたに違いない。ということだけはわかったような気がいたしました。

あとクロエたんえろす。
たき

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