"sexies"ではなく"sexes"。男性優位主義とウーマンリブのシンボリックな戦い。メガネではつらつとしたエマストーンがかわいい。ジャケもいい。
近年主流の暴力的な演出力で泣けー!感動しろー!と押しまくるドラマではなく、細かな機微を拾い上げ、適度に抑制の効いた表現が洗練されたリアリティを生み出している。悪くいうとすこし退屈。
70年代の空気感と現代的な映像のマッチングがとてもうまく、あの時代ならではの突き抜けてカラフルなデザインが美しい画で堪能できるのも楽しい。
男VS女という究極に根本的なマスの戦いの裏側で、ひとりひとりの人間たちの葛藤や諍いがあったことを実感する映画。スーパースターにも生活がある。