ヘンリー4世(ジェレミー・アイアンズ)が亡くなる時に、息子のハル王子(トム・ヒドルストン)と対峙するシーンが見どころ。王冠を身につける苦悩を語るところが、実に見事だった。
とは言っても、今作は、そこまでが長い。どうも中だるみしちゃってた気がするのは、私だけかな。やっぱり、シェイクスピアへの苦手意識は、減らないなぁ。
フォルスタッフは、シェイクスピアに付き物のもっと明るい道化役だと思っていたけど、あまりに、タチが悪くて、腹立たしくて、嫌になってきた。
放蕩息子の王子から、神々しい王様、ヘンリー5世になる、その変化を見事に表現しているトムヒが、最高だ。ヘンリー5世は、次回作でどうなって行くのか、楽しみ。
それと、私が注目したのは、ウィリック伯。ヘンリー4世の側近役で、演じるイアン・グレンが、渋オジで、とてもかっこ良かった。