ピアノの調律師といういわゆるお仕事ストーリー。で、当たり前だけど新米調律師の外村(山崎賢人)の成長ストーリー。
そのストーリーが思ったより素直で、表面的だったように思う。
両親を亡くした少年のエピソードのように、ピアノを治すことで、依頼者の心をも治療するという展開は、グッときた。
依頼者もいい音でピアノを弾くことで成長していくのだ。
佐倉姉妹(上白石姉妹)もそのような展開になるが、ちょっと伝わりきれてなかったように思う。姉妹の葛藤とか、弾けなくなるとか、プロを目指すとか。
そして佐倉姉妹と外村兄弟を対比させるが、ここも共感に欠けた。雨の中、弟の葛藤に肩を抱く兄の外村だけど、いまいち乗れなかった。自分の集中力が欠けてたかな。
ヒアリングしながら依頼者の望むことを理解する。言葉にするのが難しい音の表現を探して、依頼者の要望にたどり着く。
これはビジネスのある種の本質だと思った。
原作読んでみようかな。