こたつむり

ハザード・オブ Zのこたつむりのレビュー・感想・評価

ハザード・オブ Z(2016年製作の映画)
2.4
♪ 絡みつく TRUE BLUE 
  僕の全て モノクロームになる

主観視点で描かれたゾンビ映画。
以上。

ん-。他に書くことがないんですけど。

確かに色々と工夫していました。
カメラ=視点を表現するために鏡を活用したり、ビデオチャットで主人公の顔を表現したり。メリハリを付けようと頑張っていました。以上。

んー。他に何もないんですけど。

というか物語がスカスカのスカですからね。
ゾンビ映画に素晴らしい脚本を求める方が間違いかもしれませんが、そもそもエロもグロも足りていないのです。それなら脚本で魅せるしかないと思うのですが。

また、主人公の造形も微妙なところ。
愛する妻を亡くした男…という“鉄板”の設定にも関わらず、これっぽっち(1㎜の半分の半分)も感情を添わせることが出来ないのです。事あるごとに嘆くんですけど「ハイハイ、それで」と言いたくなるレベルなんです。

やはり、哀しみを共有したいのなら、不幸を嘆くのではなく、過去のキラメキをサラリと描くが吉。印象的なキーワードがあれば“鬼に金棒”なんですが、本作はそれも無いんですよ。

まあ、そんなわけで。
「主観視点で描かれたゾンビ映画」という部分だけに着目し、それだけを味わう気持ちで臨めば…楽しめる…かもしれない物語。思うに、ラストの“あの場面”を描きたいから主観視点を選択したんでしょうけど…予算がもう少しあれば結果は違ったのかなあ。

最後に余談として。
観賞後に「ジャケット詐欺」と耳にしたので確認したところ。

うん。間違いなく詐欺でした。
何しろ、ジャケットの真ん中に描かれている女性は主人公じゃないですからね。というか、この人誰ですか。
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