KHinoji

きみの鳥はうたえるのKHinojiのレビュー・感想・評価

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)
3.7
・タイトルはビートルズからだったのですね。でも原作小説のものだから、この映画版ではさほどこだわる必要は無いかも。
・映画見た帰りに本屋で原作文庫をちょっと立ち読み。終盤のストーリーは異なってましたね。原作小説と映画でテーマは異なると考えた方がいいと思いました。

この映像を見て、まず感じたことは、監督が映画を作る/構築するのがとっても好きなんだなってことでした。
個々のシーンの演出/場面設定がたいへん良く考えられていると思います。
しかしその分、画が非常に固い、重苦しいものになっているとも感じました。一場面に10の要素が必要ならきちっと10の要素を入れているんだと思います。が、さらに無駄な要素も+10してくっつけることを考えれば、より一般向けになるかもしれません。でも、監督が分かるひとにだけ分かれば良いと考えているのなら余計なお世話ですね。

見る人の年齢層が主演3人と同じくらいかどうかで、思い入れの度合いがかなり異なってしまう映画かもしれません。過剰に評価したがる人と、可もなく不可もない評価にするしかない人に分かれそう。(私自身はどちらかといえば後者ですが)

(2018/9 公開当事に映画館にて)
KHinoji

KHinoji