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きみの鳥はうたえるのhikarouchのレビュー・感想・評価

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)
4.0
青春三角関係モノの王道を行きつつも、現代の貧困層にいる人々を描いているところが、とても今っぽくて、この作品の味わい深さにもなっている。

自分自身の実体験と重なるところも多く、非常に複雑というか、懐かしいような気持ちがした。客観的に自分の過去の行いをプレイバックしているような。

メインの三人が三人とも良すぎて、リアル過ぎて、説得力がエグかった。

柄本佑の、トイレでの顔面ドーンからのボディブローは恐ろしくてカッコよかった。すごいデカい感じするけど182cmもあるのね。体躯を生かしてますね。

でも自分がより重なって見えたのは染谷将太だったかな。あの、二人を見守りつつな感じはもう痛いくらいにわかる。

石橋静河という女優は今回初めて見たけど、良いわ。その後出演作連発してるのも納得。キラキラの美人というわけではないが、それが逆にリアルな可愛さとエロさを醸していた。特に序盤の二段ベッドのシーンとクラブにおける振る舞いは、本当の魔性の女ってこういうの!という感じで、周りの男がどんどん骨抜きにされていく説得力があった。最近みた日本人女優ではトップクラスの色気だった。
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