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DUNE/デューン 砂の惑星のhikarouchのレビュー・感想・評価

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)
4.2
注:1作目だけ見た時点の感想です。

嘘だろ!という第一印象。めっちゃくちゃ面白いじゃん。聞いてた話と違う。考えてみれば、ドゥニ・ヴィルヌーヴがやる宇宙戦記ものなんだから、そりゃ面白いに決まってるんだよね。面白いよ!(マネーの虎の川原社長風)

世界観とスケール感も最高に良いし、ワームのワケわかんないデカさと不気味さ、なかなか全貌を見せずに古代絵画のみで想像させる感じ、そして徐々に迫ってくる時限爆弾的なスリル。え、こんなシンプルに面白い作品だったんかい、と。状況の説明の仕方、無線などのギミックを使った緊張感の持たせ方も非常にソツがなくて上手い。

シャラメのママが持っている特殊能力が序盤からずっと匂わされてきて、決定的なピンチで初めて露わになるのも良い。めっちゃつえー。強制的に言うこと聞いちゃう能力マジで怖い。うちの奥さんもこの能力ときどき使ってくるわ。

シャラメが、最初未熟な青二才だったのが、年を経て逞しい王子・戦士に育っていくところの説得力もすごい。長い映画のようで、実は時系列に何回もジャンプのあるテンポの良い物語なのだが、成長のジャンプという形でそれを説明できているのが偉い。

なにげにキャストは豪華だし、適度に1作目の中で退場させるのも上手い。ジョシュ・ブローリンは実は生きてるのではないかという気がするのだがどうだろうか。どっかでムネアツな再会シーンあってもおかしくない。

ラストの決闘がコトノホカ地味で、フリが効きまくってた相手も弱いんかいって感じだったので、見終わったあとの余韻が「なんか地味だった」「盛り上がらなかった」ってなってしまう人が多かったのかもしれないけど(そしてラストに関してはその通りだと思うけど)、個人的には最初から最後までずっと面白かったよ。エンドクレジットもめちゃくちゃカッコいい。

これは、2はIMAX鑑賞することに確定しましたわ。めちゃくちゃ楽しみ。
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