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初恋とナポリタンのshishiraizouのレビュー・感想・評価

初恋とナポリタン(2016年製作の映画)
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寂れた地方の町。疲れぎみの人生の先に何かないか。タウン誌がつなぐ人間関係。細かいカット割り、非フィルム的でピンクらしからぬルックで軽やかに、微温的に描かれる数組の男女の話。

ナポリタンをカノンにのせて食べる男女の鈍重なカットバック、パステルな色調とデカすぎる音楽に感情が塗りつぶされて可笑しさが来ない。
デジタルの画質と辰巳ゆいのベッタリした化粧、相性が悪い。テレビドラマのような画面のトーンは、暗く湿っているというふうなピンクへの偏ったイメージを是正する以外の効果があるのだろうか。
二人の人物が歩くシーンがひんぱんに出てくるが、台詞も画面もつまらないし感情の機微もおおざっぱでその長さがツラい。あげく98分もある長さの果てにたどり着くところは起→承くらいまででした
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