「人は必ず死ぬ。それを恐れていたら人生を否定することになる」
好きなタイプの映画でした。
予告編からこれは好きな映画だぞ!と思い、すぐさまムビチケを買いました。
観た結果は先述の通り、好きです。
ただ自信を持って人に勧められるわけではないのか厄介。
映画全体の雰囲気
バーバラちゃんの可愛さ
疎外感、孤独の切なさ
音楽の素晴らしさ
良いところはむちゃくちゃたくさんあるのですが、
如何せん 掴み所のない、微妙な気持ちになるのも事実。
原作・脚本のジョー・ケリーさんは、本作の原作と映画の脚本を同時に作っていたようですが、(原作を読んでいないのでハッキリとは言えませんが)映画の脚本は映画の脚本のプロにお任せした方が良かったんじゃ……。
全体的に色んな描写が抜けていて、困惑するところが多いです。
あの学校で警報が鳴ってみんなが避難してるのは何だったんすかね。
「まだ授業が残ってるよ」と言ってるんで、避難訓練なのかな?
みたいな小さなところからこちら側が色々忖度して観てないといけないんですよ。
語り過ぎない、考えさせるのが映画だよ。
なんて言われるかもしれませんが、本作に関しては、ハッキリそこはノイズでした。少なくとも僕にとっては。
キャラクターも魅力的ではあるんですが、イマイチ感情移入しきれないんですよね。
バーバラちゃんも可愛いし、本当にいい顔するんだけど、描写の積み重ね方なのか、あんまり心の底から応援したいとは思わないんですよ。
なぜバーバラちゃんは心の中の怪物"巨人"と戦っているのか。
そこが終盤 明かされますが、そこは本当にグッときました。そこからはかなり感情移入しましたし、それまでの意味不明な登場人物の行動にも納得できるようパズルのピースがハマったようにも思います。
それでも、その謎の明かし方も色々遠回りなんですよね……。
所々キャラの行動が腑に落ちないな〜ってのもありました。
「モル先生よ、もっとちゃんと追いかけろよ!」って二回思いました。観た方ならわかる思います。
まとめると
バーバラちゃんの成長は感動的ですし、クライマックスは胸が熱くなりました。
でも、色々遠回りで変に分かりづらくしてたり、終盤まで掴み所がなく、色々惜しいと思いました。
終盤明かされる真実や、諸々わかってから二回目観ると、より楽しめるんじゃないでしょうか
校長先生が「シングストリート」の校長先生だった