トモ

ビブリア古書堂の事件手帖のトモのレビュー・感想・評価

ビブリア古書堂の事件手帖(2018年製作の映画)
3.8
映画 ビブリア古書堂の事件手帖

期待を膨らまし過ぎたのか、何が核にあるのかがよく分からなかった

夏目漱石や太宰治の一文から世界が広がったり、そこから心情を読み取れたり、本を愛する栞子と、ある時から本を読まなく(読めなく)なった大輔の関係だったり、大輔の祖母の過去やそれに関わる過去パート(過去と現在の行き来)、「晩年」を巡ってのサスペンス要素、部分部分は魅力的でも、それぞれが中途気味で、ただ貼り合わせただけの、時には後付けのざっくりした感覚が終始あった

漱石や太宰好きなら個々の妄想で心情や世界が無限に広がって楽しめるのかもしれないが自分には妄想を広げる余裕が今日は無かった

それも大切だけど、本を愛してやまない栞子と本を読まなく(読めなく)なった大輔の対比に重きを置けば広い観客に寄り添えるのかなと

黒木華と野村周平がどれだけ素晴らしい演技をしても人物像と動機がしっかりしてないと伝わらない

過去パートの東出昌大、夏帆とか主演黒木、野村二人とか所々のシーン素晴らしさがあったので一瞬寝落ちしたけど楽しめた

そういえば前にいたオッサンいつしかいなくなってた、帰ったかと思ったら寝過ぎて座席の下に落ちてたww

おじさんでも自然と入り込めて楽しめる起伏のある展開も時には必要かとw

追い詰められ行き着く所は絶景って…二サスの掟かよ!って突っ込みたくなったけど美しかった

野村周平のドラテク

主題歌流れて誰かな?って思ったらサザンで驚いた!

いつもは歴史小説だけど久しぶりに夏目漱石や太宰治を読んでみようと思いました
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