ラダ

全員死刑のラダのレビュー・感想・評価

全員死刑(2017年製作の映画)
2.1
新進気鋭、小林勇貴監督の作品ということでハードルを上げてしまったのか、それとも小林監督の気合いが空回りしてしまったのか。何やらとっ散らかった、どうにも解せない凡作に感じてしまった。ただ単に、おじさんが若い感性に追いつけなくなってしまっただけなのだろうか。

殺人という大きな罪をあえてライトに描いているのかもしれないが、そのせいか人間像に厚みがない。家族への思いも、恋人への思いも伝わってこなかった。むしろ、小人を現代映画にキャスティングしちゃうぜー!タブーに切り込む俺って凄くね?カッコよくね?みたいなオナニー感が漂う。コレが何とも小っ恥ずかしい。

大人になることは、決して恥ずかしいことではない!と気づいた後の小林監督に期待しよう。何せまだ、(当時)26歳なのだから。

今回の一番の収穫は、間宮祥太朗を観たいがために来場したであろう若年層が口にした、終演後の「トラウマだよー」という台詞である。

みんな大人になればイイよ。
ラダ

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