円柱野郎

96時間の円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

96時間(2008年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

任務優先だった人生を捨て、娘のために生きていくことを決意している主人公の心情を映画の序盤を使って割としっかり見せているので、事件発生後の鬼気迫る追跡の姿勢にも説得力が感じられる。
見事な手際で敵勢力を突き止めて肉薄していく様や、カットを割りまくって迫力を出しているアクションシーンなどは、多分に「ボーン」シリーズの影響があるかも。まあそこまで上手いかといえば微妙だけど、十分に楽しめたのだからヘタな二番煎じとまでは言えない。割と使いこなしてるかな?
欧州の人身売買の手段については英ドラマ「セックス・トラフィック」等でも詳しく描かれているけど、それとは違いこの映画ではターゲットが西側の無防備な観光客になっている。引っかかっている人たちはみんな無防備過ぎやしないか?と思ったりもするけど、まあそこはそうしないとストーリーにならないか。それを言い出すと、発端の事件も犯人達は建物に侵入してまで誘拐する必要は無いハズなんだよね。
円柱野郎

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