『ＳＲサイタマノラッパー』三部作とテレビドラマ版「〜マイクの細道」では、地方の退屈さと、のんびりした雰囲気も描いていた入江監督のノワール。
三作目の『〜ロードサイドの逃亡者』で、垣間見せていた地方の闇を、ここでは思い切り描いた。
それも、題名どおり「自警団」という存在そのものが不穏で危ういものを媒介にして。
さらに血縁や地縁や利権も絡んで、物語はよくない方向へいっきに向かっていく。
三兄弟の演技合戦も見事だし、キャラクター設定もふさわしい。
排他的なネット住人の若者や大小のヤクザも出てきて、説明不足の面もあるが、クラウドファンディングで作られたものなので意欲が込められすぎたのだろう。
入江監督、「ウルトラＱ」も時代劇も、これもいい。
ついていきます。
