NEWおっさん

ワイルド・スピード/ジェットブレイクのNEWおっさんのレビュー・感想・評価

4.0
「今度は宇宙へ!」

お馴染みワイスピシリーズ9作目。監督は「EURO MISSION」ぶりのジャスティン・リン。今回はドムの弟、ジェイコブが初登場。兄弟げんかの行く末に世界を操る「アイエス」という装置を巡る戦い。

ジェットブレイクっていうタイトルから今度は空飛ぶ車でも出るのかと思ったが、強ち間違いではなかった。車で宇宙に行くという無茶苦茶さ。細かいトコに突っ込むモノではない勢い重視映画だから良いんだけど、それでも流石にこんな改造車で宇宙はどうなんだ? って思ってしまったのは自分の負けです。

それともうひとつ、磁石を使ったカースタントがそこかしこにあったのも特徴。巨大磁石装置をオン/オフしながらトリッキーにカースタントする。これはゲーム的で今までにない感じで面白かった。

話としてはもうググればネタバレしてあるから今更隠すコトでもないので言っちゃうが、やっぱりハンが生きてたコトがサプライズか。どうやって生きてたのかの説明もされるがかなりのご都合主義なんだけど、まあ自分は普通にハンが再登場して懐かしさを感じたしアリ派だよ。他にも3作目の主人公も出てきてなかなかの顔触れだった。今作は話に重きを置いてる感じで、じゃあアクションはあまりなのかというと決してそんなことは無く、上手くバランスが取れていたと思う。最後の兄弟の和解は唐突過ぎた感はあるが。印象に残ったのはラムジーが初運転するシーン。ここがツボだった。

まあいつものワイスピってコトで、好きなシリーズなんで超楽しめたよ。

あ、あとブライアンが生きていることを強調しているのが良かったなあ。ラストの青いGT-Rが走ってくるシーンはファンには涙モノですよ。ブライアンはワイスピという作品の中ではちゃんと生きているのがなんか凄いジーンと来た。と、ちょっと湿っぽくなったトコロでこの感想を終わります。