荒野の狼

ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男の荒野の狼のレビュー・感想・評価

4.0
『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』は原題がDarkest Hourで、2017年の125分のイギリス、アメリカ合衆国の作品。1940年にチャーチルがイギリス首相となり、ナチのヒトラーと交渉ではなく戦争を継続することになる経緯を描く。チャーチルや、当時の国王であったジョージ6世が主要登場人物となり、戦闘ではなく議会の政治的やり取りが映画の中心である点でユニークな映画。チャーチルの人間的な欠点なども描かれまた、当時のイギリスの立ち位置も理解できる。フィクション(チャーチルが地下鉄にはじめて乗って庶民の声を聞くシーンなど)が含まれ、歴史を美化しているプロバガンダ的要素はある。たとえば、当時、イギリスは世界中に植民地を持っており、インドはじめ植民地の住民が虐げられており、正義の国とは言えない(ファシズムの日独伊と比較すればベターとはいえるが)。
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