病気で視力を95%失ってしまった青年サリーの夢は、ホテルマンになること。目がほとんど見えていないことを隠して採用試験を受けるが…。
人は、どんなにひとりが好きでも、誰にも頼らずに生きていけると思っても、生きていくには否が応でも人と関わっていかなければならない。
それならば、助け合えばいい。ときには誰かを助け、ときには誰かに助けられ。
困難はひとりで乗り越えようとしなくてもよいのだ。
家族、友達、同僚がみんなとてもいい人で、人に恵まれていたことが何より奇跡。
サリーの熱意や前向きさ、明るさ、優しさが、自然と人を惹きつけたせいもあると思う。
もし彼が、障がいを恨み、人を恨み、社会を恨んでいたら?自暴自棄になったり、絶望したり、心を閉ざしていたら?
きっと、まったく違う人生になっていたでしょう。
これが実話というのがすごい。
コロナ関連で悲しいニュースや暗いニュースばかりの今日この頃、前向きな明るさと暖かさに包まれたこの映画に出会えて、よかったです。