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ファースト・マンのtomtomcafeのレビュー・感想・評価

ファースト・マン(2018年製作の映画)
4.0
すごく「死」を意識させられた作品でした。

人類で初めて月面に降り立ったアポロ11号のニール・アームストロング船長を題材にした映画。
テストパイロット、娘、宇宙、同僚、、、いろんな死と隣り合わせに「ファースト・マン」の主人公ニール・アームストロングは存在します。

特にそう感じたのは、死んだ同僚ガスの代わりにニールがアポロ11号の船長に任命されるところです。
ガスはアポロ1号の爆発に巻き込まれて死ぬのですが、これは船内で火災が発生してハッチが内側から開かずに逃げられなかったことが原因です。
なぜハッチが内側から開かなかったかというと、事前のテストで着水時にハッチを誤って開けたことで宇宙船が浸水、沈没したためで、同じことが起きないようハッチを内側から開けられないようにしていたからでした。

もし、火災が起きなかったら。。。もし、ハッチが内側から開いていたら。。。
生と死は、いろんな分かれ道のたどり着く先にあるのだと思います。

ニールは、娘をはじめたくさんの大切な人の死を見送っています。
だからこそニールは自分の「生」を手繰り寄せるために、何度も死にそうになりながらも訓練していたのかもしれません。

「本番で失敗しないよう、今のうちに失敗しておく必要がある」(メモをとったわけではないので細部が異なるかもしれません)というニールのセリフに、ぐっときました。
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