このレビューはネタバレを含みます
"異常巻の日常"
ひょっとしてこれ、僕こと歌ってる?
何なんだこのタワーマンションから突き落とされたような、急転直下の衝撃は。ヨシカのキャラが面白すぎて、終始ニヤニヤしっぱなしの2時間でした。
ずっと気になっていた作品。
先日フォロワーさんがレビューを書いていたので読もうと思い、ネタバレ覚悟でチェックしようとしたのですが、その方のレビューを一行読んだだけで面白い映画だと直感し、「やっぱ、作品を観てからレビュー読もう」と思い、今日早速観ることにしました。
松岡茉優さんは凄いですよね。本当"ヨシカ"のハマり役で彼女以外では考えられないキャスティング。そして"イチ"役の北村匠海くんと合わせて「鈴木先生」チルドレン。二人の共演を見て、親戚のおじさんみたいにホッコリしてしまいました。
この映画は、ヨシカの妄想と現実の物語。妄想の第"イチ"幕と現実の第"ニ"幕で作品が構成されているのですが、本当その分け方がお見事。あのタワーマンションでイチに突き落とされてからミュージカルシーンでのネタばらし。そしてナチュラルにニ幕へ転換。他にも細部にまで行き届く演出と小ネタは終始僕をニヤつかせてくれます。
ヨシカはイチに「一つくらい違うものが混じっても、きっと誰にも気付かれないよ」と声をかけ、イチはそれを受け入れ、実践してくれました。しかも一年間も…
"精神的に繋がっている証"
それは"愛"によく似た言葉です。たとえ普段言葉を交わさなくても、自分だけが分かる二人だけの会話。そんな歪んだような妄想の恋。それがヨシカの"異常巻の日常"。いつまでたっても進化も出来ず、報われないまま化石になっていく…
誰もが自分のこと"異常巻"だと思うのかな? それとも、自分だけ"一つだけ違う言葉"ように、人とは違う、何か特別な存在だと信じたいのかな? それで、誰かに自分を見付けて欲しいだけなのかな? 誰かが自…
…おっと、これはマズい。このまま放っておけば、僕の頭の中がグルグルグルグル回り、妄想モードに突入するとこでした。危なかった。
じゃ、キリがないのでこのへんでお暇して、フォロワーさんのレビュー読みに行ってきます。
それにしても、松岡茉優さん。本当にいい女優さんですよね。