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レディ・マクベスのSUのネタバレレビュー・内容・結末

レディ・マクベス(2016年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

キャサリンが自分の幸福を脅かす者を淡々と殺しまくる。暗躍が周りに発覚しそうになると死ぬまで一緒にと約束していた恋人に立場を利用して罪をなすりつけた。おそらく妊娠しているが将来その我が子ですら平気でぶち殺しそうな終盤の顔付きは狂気よりもむしろ奥ゆかしさを感じさせる。女は強い。
セバスチャンが、「俺と一緒になるために彼女は殺しをした!こんなの愛じゃない!」と言っていたがハッとした。そうだよ愛とは慈悲を含むべきだ。まあキャサリンの欲望の中にはそもそも愛など無くてもいいのかもしれないが。
19世紀イギリスの家や家具雑貨服全ての最高に美しいデザインと山森自然に惚れ惚れする。キャサリンがただ座っているだけのフィックスが多くあるがそういう"無"で魅せる映像が印象的だった。音響も殆ど無。だからこそラストカットへの爆音響が芯まで響いたのだ、かと思えば繋がるエンドクレジットでは自然音のみのほぼ無音、、震撼。
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