ryodan

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書のryodanのレビュー・感想・評価

4.2
M・ストリープの独壇場。繊細な役を演らせたら右に出るものはいないね。不安で押し潰されそうになりながら、ポストの経営を取り仕切る主人公。女性の社会的地位がまだまだ低かった時代。男ばかりの役員の中で全ての矢面に立つ。会社を存続させるために検閲に屈しろと説得されるが、そもそも何のために存続させるのかという新聞社の原点に立ち返る所が見事でした。男ばかりを周りにして「私の会社」と言い切り、嫌なら去ればいいと役員をねじ伏せる。これJ・フォンダだったら迷わず普通に発言するだろうなと感じてしまうから不思議(笑)。キャスティングの妙ってやつです。後にポストがスクープする「ウォーターゲート事件」の真相。検閲に屈していたらこの事件の真相は紙面に載ることはなかったと思うと感慨深いです。
ryodan

ryodan