ごてふ

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書のごてふのレビュー・感想・評価

4.0
TOHOシネマズ日比谷にて。別館のNO12劇場って何処?と、案内されるまま地下へ降りて行くと・・・何だスカラ座じゃん。500席近い劇場の初日夕方の部には高年齢層中心に7割近い入りと出足まずまず。名優二人を迎えた重厚な史実ドラマ。昨今マスコミ批判を繰り返すかの国のトップに対する映画界の問題提起だと思われる。さすがスピルバーグ、商売も上手いがエンターテイメント作品としてもキチンと成功している。往時を再現したプロダクションデザイン、セット、衣装、小道具に至る細部までの丁寧な造り込み。それ以上に登場人物たちの苦悩と葛藤が鮮やかに描かれる。ラストが«大統領の陰謀»へと繋がる。健全な国家(組織)とは不正を糾す内部告発があり、それを報じるマスコミが機能して、さらに支持する読者(視聴者)が存在しないと腐敗してゆくものなのだろう。
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