ブタ野郎

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書のブタ野郎のレビュー・感想・評価

3.7
政府と地方新聞社のvs

一見ごちゃつきそうな内容だけど、冒頭から徹底して順序良く起こった出来事を書いているので分かりやすい。
物事が進むたびにドキッとする!押さえつけられている立場の人達が、内部でいざこざがありながらもなんとか目標に向かって立ち向かう姿は熱い。
そしてキャサリンのキャラクター性も良かった。女性問題もなのたが、少し気弱そうなあの感じが堪らない。決断するシーンは思わず声が出る!
ラストも気持ちよく爽やか。この映画を今見る事で色々考えれるというのもあると思う。
ノンフィクション系の映画はテンポが単調だったり起伏が無かったりと少々退屈を感じる事が多々あるが、この映画は右肩上がりに面白くなっていった印象。
最高機密文書の情報源を見つける、届ける、並べる、公表。のワクワク感が半端じゃなかった!
こういったアイテムを巡って国や世界、政府、国民などと戦う映画は引き込まれる!
アイテムには意思がないから良い。

ただ個人的には映像が少し退屈だった。ドキュメンタリータッチという程ではないと思うが、どうしても人物が多くなって、見せる為に単調な紹介カットが比例して多くなっているような印象。ぶっちゃけこういうジャンルの映画なら仕方がないとさえ考えてしまうが、やはり退屈。少しの辛抱がいる。
ただ人物を整理し終えた後からは画面的にも楽しいカットはいくつかあった。大きく印象に残るのは、文章整理と重役電話。派手なアクションをしている訳ではないのだが、困難すぎる状況にハラハラした。

現実にあったという事や、アメリカだけではなく日本であった現状を鑑みてこの映画を観る事でも楽しめるかも知れないけど、単純に一つの映画として楽しめた。
ブタ野郎

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