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アネットのsetsudoshaのレビュー・感想・評価

アネット(2021年製作の映画)
4.0
作品を発表するたびに生涯忘れたくないシーンを生み出してくれる、寡作な監督レオス・カラックス待望の新作。
まずは、今回も彼にしか作り得ない作品を放ってくれたことに感謝。最高のオープニングと余韻の長いエンディング、絶対に忘れません。

それにしても、アダム・ドライヴァーって改めて本当に素晴らしい…。
本作では美声を披露するわ、愛する相手に対する野獣感、そしてアネットへの毒親感、極めつけは緑色のバスローブ姿で世の中をこき下ろすスタンダップコメディアン…と、めくるめくアダムショーが展開される。

カイロ・レンの方ですよね?『パターソン』で何気ない一日を慈しむように過ごしていた方ですよね?『GIRLS/ガールズ』でむっちりした裸体をやたらめったらさらしていた方ですよね?
ビジュアルが変わるタイプの俳優さんではないのに、ここまで別人に見えるのは本当にすごいと思う。

スパークスとカラックス(&娘)がチラっと出ていたのもうれしい。
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