高校の途中で引き籠もり、5年がたったコノマ・マミ。自身もリストラ寸前で、どうにか喫茶店店長として食いつないでいる父は、マミのために、ゲームのバグを探すアルバイトを見つけてやる。マミはその職場で、ゲーム開発に情熱を燃やす若き制作部ディレクター、ヤベ・リョウタロウの存在を知る。彼のリクエストがベテランデザイナーに拒絶されているのを見たマミは、匿名でイラストを修正し、ヤベは大喜び。
ヤベがサバゲーのパートナーを物色。アルバイターの中から、ジャンケンで負けたマミが付き合うことに。敵チームに、やり手女戦士がいるが、ビギナーズラックで、マミの弾が命中。勝利する。このゲームの途中、ヤベが、例のイラストの修正者がマミだと知り、後日家にまでやってきて、マミをイラストレイターとして勧誘。新作ゲームのキャラデザイン担当に抜擢する。父は喜ぶが、小学校からの同級生でマミのニート仲間だったヒロキは、彼女の抜け駆けに不満げ。
ヤベの期待は高まり、締め切りが迫る中、マミは逃亡。自分はこれまで人のマネをしてイラストを描いてきただけで、やはり描けないという。ヤベが手を変え品を変え説得するも、みのらず。するとそのことを知った母(父と別れて家を出た)からマミに電話があり、どうせ特別な才能などない、男がおだてたかも知れないけれどそんなのは嘘だ、平凡なバイトに甘んじておけと、慰めのような皮肉のようなことを言ってくる。この通話の途中で、先日のサバゲーの対戦相手エリカと再会。彼女とヤベとの間には「いろいろあった」らしい。サバサバした性格のエリカは、おどおどしてろくに会話もできないマミに苛々しつつも、新鮮だと喜び、家に置いてやる。
マミの父とヤベが飲んでいると、そこにヒロキも現われて、合流。仕事なんてして楽しいのかというヒロキのぼやきに、マミの父は、仕事は楽しくするものではないと自論を語るが、ヤベに、自分が仕事が楽しいと言われてしまうと、他の二人はぐうの音も出ない。
泥酔したエリカが男に背負われて帰って来る。さすがにこの状態では抱けないので、代わりにやらせてくれと、男はマミに迫る。するとエリカが起きて、男を制止。
引き籠もりが集まるセミナーで、克服者としてマミがゲストに呼ばれる。しかしマミは、強引な司会進行にとまどい、ついには挙手をして、自分は進歩も克服もしていない、落ちこぼれの引き籠もりですと告げて、去って行く。すると一人の少女があとを追って来て、マミに共感の意を示す。
エリカは、マミの絵の才能を認め、知り合いに紹介すると請け負う。しかし、大事な面会の日に、マミはスケッチブックを盗まれる。エリカは、ヤベが犯人だと決めつけ、サバゲーのかっこうでマミとヤベのオフィスに攻め込むが、彼は犯人じゃないと判明。ちなみに、エリカとヤベの確執とは、エリカが中学時代に書いた恋愛ポエムを、ヤベが無断でゲーム内のセリフに使用したことらしい。元交際相手であるヤベとエリカの痴話喧嘩のようなものが始まると、マミはいきなり空気銃を乱射する。
マミは単身、母の元へ。そして、スケッチブックを返してくれと迫る。さらに、もう自分の事は放っておいて欲しい、ピアノを習いたいと言ったときも、私立に進学したいといったときも、いつも否定した、とも。しかし母は、すべて娘のためにしたことだと言って、きかない。ここでエリカから、犯人がマブチ(ヤベの会社のベテランデザイナー)だと連絡があると、マミは泣きながら母に謝る。ここで母は、自分と一緒に暮らそうと提案すると、マミはそれを断って、いままでありがとうと告げて、走り去る。
ヒロキが、マミの父の喫茶店で不器用に働いている。マミは、アシスタントして、ヤベのもとでイラストを手がけ、一歩ずつ歩もうとしている。そしてエリカは、わだかまりが解け、ヤベと復縁した。