あもすけ

心と体とのあもすけのネタバレレビュー・内容・結末

心と体と(2017年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

なんと不器用なことだろう。でも彼女は彼女のやり方で、じっと観察して、学習して、対策して、欠けているものを自力で埋めるようにして、何度も失敗して、ちゃんと傷ついて、それで辿り着いたあの笑顔がとてもとても素敵な瞬間だった。驚異的観察眼で肉から心を探りながら、真っ直ぐにしか捉えられないこと、融通の効かないこと、でもそうやって何度もズレてしまいながら、何度だって修正を試みながら向き合おうとしていた。不思議な夢の繋がりが導いた、みたいには思えなくて、だって電話のこっち側があんなことになりながら、そんなのは全部自分でなんとかするんだもの。なんとかしてから行くんだもの。なるべくちゃんと見ていたいのだった。お互い様に、じっと見つめて想像し合えるような、そういう心を。CD選ぶまでの紆余曲折から、買ったCD聴いてハッとするみたく再生止めて、いざという聴き方してたら多分湿気でストップという、音楽の食い込み方が根深いの良い。
あもすけ

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