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ドラゴンへの道のAyaxのレビュー・感想・評価

ドラゴンへの道(1972年製作の映画)
3.4
ブルース・リー没後50年だそうで、主演作が映画館で上映されている。私はブルース・リーの映画は実は一本も観たことがなくて、香港映画の師匠に「ドラゴンへの道」がとっつきやすいかもと教えてもらってとりあえず観てきた。
ブルース・リー作品の中では比較的明るい作品らしく、確かに序盤がコメディタッチ。これを見る限りブルース・リーにはあまりユーモアのセンスがなさそう。私的にはあまりよくわからなかったけど、当時は爆笑だったのかも。そんなに面白くないゆるいシーンが続いてなかなか戦うシーンにならず、脚本も正直上手ではないと思う。そして結構人が死ぬので、ジャッキー・チェンと比べると後味は明るくない。
ただ序盤の何もない所での蹴りや突きの素振りから尋常じゃなく速い。早回し使ってるのかな(多分使ってないんじゃないかな)。あと、彼に限らず香港映画のアクション俳優はみんなできそうだけど、連続で蹴っても(片足を蹴り上げて、地面に足を付かずそのまま次の蹴りというのを連続でやるみたいな)全然ブレない。体幹がめちゃめちゃすごい。私などはイップ・マンを先に観ちゃってるので、所々でイップ・マンぽいと思ったりした。
「ドラゴンへの道」は、ブルース・リーが監督、主演、製作、脚本、音楽監修、武術指導の6役をこなしたらしい。やりすぎ。
香港映画ではかなり珍しいローマロケ。コロッセオで撮影してるのもすごい。香港映画なのに全編英語吹き替えなのもびっくりした。
ヒロイン的な役回りのノラ・ミャオが少女時代のユナみたいでとてもかわいい。
でもさ、日本人がカンフーっぽい動きする時に「アチョー」って言うのはこの人の影響でしょう(怪鳥音)。どれだけ影響を与えたことか。偉人。
「燃えよドラゴン」観たいんだけど、今回の企画に入ってないんだよなあ。
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