ぴよぴよ

しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイスのぴよぴよのレビュー・感想・評価

4.0
サリーホーキンスが喋ってる〜!シェイプオブウォーターの興奮冷めやらぬ私には、最初あのエルサとモードがかぶってしまい、何だか不思議な感じがしました(๑˃̵ᴗ˂̵)

カナダの田舎町…足に障害を持ったモードは、自分の力で生きたくて、魚の行商人エベレットの小さな家に家政婦として住み込みます。

粗野で頑固でモードを犬以下に扱うエベレット。行く場所のないモードはそこに居場所を見つけようと一生懸命働きます。でもエベレットは笑顔ひとつ見せず心を閉ざしたまま。


そんな冷たい空気の家の壁や窓に、モードが可愛らしい絵を描き始め、その絵はある女性に認められます。モードの思わぬ才能が開花していく事によってエベレットとの関係にも微妙な変化が…。

サリーホーキンス…健気でそれでいて意志の強いモードを絶妙に演じます。俯き加減の姿勢やトコトコと歩く姿、絵を描く一途さ。

イーサンホークのエヴベレット…怖そうに見えて結局モードの言いなりになってしまう…まるで犬の遠吠えみたい🐶 愛情表現は下手だけど、モードが愛しくてたまらない存在になるまでの軌跡が微笑ましい。

いびつな出会いでも確実に愛は育まれ、お互いをかけがえのない存在に昇華する事が出来るんだ…。

モードの絵は、私が大好きなグランマモーゼスの絵にも似たおおらかさとあたたかさを持っていて、見ていると素直な気持ちになれる美しい絵です。

これはまるでカナダ版"人生フルーツ"🍑🥝🍇🍋🍎

モードの実際の作品が文字と文字の間に挿入されるエンドロール…あったか〜い気持ちになりました♡

目を閉じると2人で生きる明日が見えるのは愛があるから…2人で日々を重ねたいと思う幸せ…同じ人生を生きるならそんな人と寄り添いたいな。
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