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オーメン/オーメン666のSSDDのレビュー・感想・評価

オーメン/オーメン666(2006年製作の映画)
2.5
◼︎概要
ある男は妻が出産している病院に駆けつけると既に死産し、妻はその影響から子供を授けられなくなったと聞かされる。
同じくして生まれた子供で母親が出産時に亡くなった子供を引き取らないかと受け、妻には伝えずに自分の子供として迎え入れるのだった。6月6日6時、彗星がベツレヘムの星と同じ形を夜空で彩る時に産まれた子供を…。

◼︎概要(ネタバレなし)
大人気ホラーオーメンをリメイクした本作。子供の頃に観た記憶はあるのだが、なんら記憶に残っていないため、フレッシュな気持ちで観ました。

重厚な音楽、自宅が無駄に広い、常に暗めのエフェクトに、大雨ばかりと大作感をどえらい演出してきます。

予言というものは後からこじつけ、あの出来事はこれに当てはまるというのを人に嘯きニヤつくムー的なノリなわけです。
本作も聖書の引用からハルマゲドンの予兆はこの節はこの出来事というのを序盤からふんだんに繰り出すわけです。楽しそうですね。

もう色々とツッコミどころだらけでにやけてしまいましたが、なんというか知的な脚本が書けないなら無理せず理不尽ホラーをかませばいいものを妙に知的ぶるから荒が目立つわけです。

母親とまともにコミニケーションしないガン無視ダミアンくん、眉間に常に皺寄ってる夫、コミニケーション能力皆無の神父、全然いうこと聞いてくれない乳母さん、やたら能力が高い記者など楽しい一座がお送りします。

もうテンポが悪いは、ジャンプスケアくらいしか怖いシーンないわで何を観たのかよくわかりません。
リメイクするならもう少しツイストは入れられなかったのかなとか、思うところしかない本作ですが無駄に長いのを観切った確かな満足感は高いです。











◼︎感想(ネタバレあり)
・神父コミ障過ぎる
ダミアンがデンジャラスと伝えるにあたって、まず"出生の秘密を知ってます!"とか掴みを持ってこずに聖書の節を唱え、"あ、この人ヤバい人や"と印象付けを初対面に発揮!
その後も二度目のチャンスでも要点から喋らずに、まーた聖書の節を引用します。
コミニケーション能力の低さで地獄に堕ちたとしか言えない。

・意外と物理的に追い込んでくる
初っ端は"あなたのためよ!"と楽しそうに家政婦が首吊りするというショッキングかつ足がつかない手法で殺人するダミアンくん。
しかし母親に関しては何故か二代目家政婦さんの殺意にのってるだけで、まずはキックボード大作戦。
キックボードで体当たりして突き落とすという物理攻撃ですが、どう見ても指示出しは家政婦。
そして病院では家政婦が注射器から薬物混入という物理的攻撃に終始します。

いや流石にどっちもバレるだろ。
というか止めは毒殺は明らかに足がつくのに警察は無能なんか。

・バチカンの無能ども
どうやらダミアンのことは認識してたのかなと最後に報告するシーンがあったので分かりますが、だとしたらダミアンをもっと確実な方法で屠りにいけよ。
コミュ障神父送りつけて死んでるのに後釜もなしってどういうことやねん。

・総評
他にも色々思うところが満載のリメイクオーメン。

もっとじわじわと周りを謎の怪死だらけにして追い込んでいくのかと思ったら意外とキルカウントは少なく、ダミアンくんの能力のブレも気になるところです。

とりあえず家政婦二代目をしっかり轢死させるシーンがあったので、割とさっくり殺された妻の仇は打ててよかった。

無駄に長いのでシーンを削れば1hで終われそうな内容でした。
リメイクするならそれなりに覚悟を持って挑みましょう。
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