枠や型があり、正統派であるクラシックバレエの求められている技術知や体系に合わず、「自らが創り出す表現」を追い求める主人公の話。
合わないながらもボリショイバレエ団に合格するほどの天賦の才を持ちながも、理想と現実の狭間に葛藤する様を描いていた。おおよそ家庭環境の影響が大きいだろうが、大人になりフランスへ移った後も、父の死に目に帰ったり、ロシア時代の師の元へ訪れるなど、原点を捨てるのではなく乗り越えている主人公の強さが伺えた。
ただ今一つ響かず…なんだろう…
芸術的垣根の壁の厚さや、理想に向かう先の不透明さも相混じって、なんだかなぁ、という印象。