ぴよぴよ

きっと、いい日が待っているのぴよぴよのレビュー・感想・評価

3.9
"きっと、いい日が待っている"…その言葉だけを支えに見続けました。"来るんだよね?いい日!"あまりにも過酷な兄弟2人の運命。多分この邦題がなかったら、哀し過ぎて途中で断念しちゃったかも🥺


デンマークの🇩🇰コペンハーゲンに住む13歳のエリックと10歳のエルマー兄弟。母が倒れ、郊外の少年養育施設に預けられる。

でもこの施設がとんでもない場所だった。子供達の為という美名のもとに蔓延る暴力。有無を言わせず押し付ける規律。独裁者校長にへつらう教師達。あろう事か性的虐待をする教師までいる。

弟エルマーが宇宙飛行士になりたい夢を語れば殴られ、将来に希望を持つことすら許されない。あまりの劣悪な環境…地獄のような日々…もう観てられない。

この施設の実態…事実だったと言うから驚き。こんな施設が実際にあったなんて!この映画の舞台は1960年代だけど、2000年までこの悲惨な状況が隠蔽されていたと知り、切なくてたまらなくなる。


いつか宇宙飛行士👩‍🚀になれると信じてる弟エルマーと、彼を支える兄エリック。優しい女性教師が庇ってくれるけど、あまりにも鬼校長が怖くて怯んでしまう。

この校長の卑劣さ!兄弟の代わりに殴ってやりたいと思うほど凄まじい。ナチのSSみたい…陰険な表情に嫌悪感を覚える。

誰?この憎たらしい人!ラースミケルセン?ミケルセン?えっ?なんと"北欧の至宝"マッツミケルセンのほんとのお兄さんでした🤭そりゃ憎たらしさも一級品よね〜✨


最後の希望を奪われて、自暴自棄になるエリック。そこから宇宙飛行士志望のエルマーが一念発起する👩‍🚀

学校を去った女性教師、監督官庁の良識あるお役人…お願い!彼らを助けて〜🙏


"ヒトラーの忘れ物"以来のデンマーク🇩🇰映画…もうあんな哀しい思いはしたくない💦
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