おさかなと、おさかんな娘。
えーっと、「ET」✕「カイロの紫のバラ」✕「愛は静けさの中に」✕「スプラッシュ」✕エイドリア~ン!てとこでしょうか。
主人公が魚くんを好きになる理由や説得性が大切だと思うのですが、それなら「カイロの紫のバラ」のミア・ファローみたいに、もっと徹底的に孤独とか今の生活に満たされてない感、あと今回の場合主人公が言葉を話せないことの大変さも描かないとぜんぜん共感できません。
隣の部屋に親友みたいな絵描きおじさんがいるし、職場にもすごく親しくしてくれているオクタヴィア・スペンサーもいるし、言葉が話せないことで何か困ってるふうでもないし、それって充分恵まれてないですか?それを、あなたも私も言葉が話せない者同士だから、、、って好きになられても。
風呂場で自己処理したり、性欲が強い様子が描かれてましたが、それってまさか好奇心旺盛なお盛ん娘だから魚くんに手を出したっていう監督の言い訳のための演出?
それに、おとぎ話ほどリアリティが必要なのでは?あんなすごい秘密の研究してる施設なのに、主人公が自由自在に仕事をさぼって魚くんとイチャイチャできるセキュリティって・・・。あれだけ監視カメラだらけなのに・・・。
水位が上がる日じゃないと魚くんを逃がせないっていうのも変ですよね。べつに水位のあるところまで連れていけばいいんだし。クルマ持ってるのに。魚くんは日ごとに弱ってるのに、引き延ばして引き延ばして主人公の単なるエゴとしか思えない。
そして最後はやっぱり、ああ「スプラッシュ」。ザ・ハリウッド脚本。長過ぎる。90分にまとめてほしかった。どこが作品賞?
2018.8.24