ちはやふる ~結び~
ただの続編ではなかった。
上の句、下の句、作り手の思い、観る側の思い入れ、全てを取り込んで巨大化して精錬して成長した「結び」
引き込まれたというより完全に吸い込まれた
申し分のない完結編
感想は恐らく言い尽くせないと思います
上の句、下の句と比べるとかるたのシーンが多く迫力、緊張感、スピード感がはるかに上がってます
2年が経ち登場人物が成長して大人になっている様が、役者としての経験値と重なるし、更に「ちはやふる好き」が妄想を膨らませる事で作り出される成長した人物像、この部分が正にリアルを超えた作品の醍醐味だと思います
顕著に表れているのが広瀬すずと千早
上の句で見せた天真爛漫さを残しつつ、部とチームとメンバー個々に目を配りつつ自身の高みを目指す
「かるたバカ」と言われた時からは遙かな成長、背負うものが表情に如実に表れます
まっけんと新は今まではかるたと距離を置くスタイルでしたが、「結び」では率先さが明るさに繋がっていて「これが本来の新なんだな」って、でも新の雰囲気は変わってない
そして今回も焦点となる野村周平と太一
彼だけかるたとの向き合いかたが屈折している
悩み迷う太一と周防名人との出会い、この部分だけでもメインストーリーとして成り立つ濃密さ
孤独と闘う名人だけが太一にかけられる言葉
チームとは補うもの
太一の抜けた穴をメンバーが補うように太一も…
下の句から想像される結びのクライマックスは団体戦なのか個人戦なのかは明かしませんが、間違いなく納得できるものでした
迫力も流れる音楽も前作とは違います
前述の通り迫力は各段に増してます
青春映画だけでは括れない本格的な人物描写とアクションがあり、だけどホッコリできる、クスッと笑える場面も散りばめられていて本当に満足できる作品です
新キャラクターも間違いなく作品にプラスになってます
オリジナルキャラを演じた清原果耶ちゃん、完全にキャラ確立してた、凄い!
レギュラーだとクイーンの松岡茉優、色気と風格が増幅してる、完璧
未来に繋がる結末も良かった
言いたいことはまだまだありますが、とりあえずここまでで…