しゅんすけ

ちはやふる ー結びーのしゅんすけのレビュー・感想・評価

ちはやふる ー結びー(2018年製作の映画)
4.8
「ちはやふる ー結びー」

「上の句」「下の句」を大きく超えてきた涙、涙の1作でした。

新入部員の2人も、最初はやる気がなかったり、反抗的だったりという感じでしたが、先輩たちの背中を見て、成長する姿がほほえましかったです。特に、太一への不純な恋心で入部した花野さんが全国大会で選手の1枠としてエントリーするのを嫌がるも、同じ新入部員の筑波が「先輩たちもリスクを背負って教えようとしてくれてる」と声かけるシーンや、「わたしも1枚とれました」と嬉しそうにするのは凄くよかったです。

3作ずっと、「先輩から後輩へのバトンタッチ」「団体戦で勝つロジック」を徹底して描いていて、伏線の回収も見事でした。

かるたの見せ方も、手にカメラをつけての主観ショットや1秒にも満たない速さで札を絞って狙いを定める様子をわかりやすく示したり、奏ちゃんの和歌説明とともに示されるアニメーションとかも音楽担当の横山克さんの「つながれ、つながれ、つながれ」という曲との合わせ技でテンションをあげてくれます。

出番が大きく減ってしまった松岡茉優さんや、野村周平演じる太一が身につけた「守りのカルタ」がいまいちわかりにくいなど気になる点もなくはないですが、いままで「神に見放された」と自分を責めて、受験を優先させようとした太一のドラマや、学年1位の成績を太一からとったのに、深刻な表情をみせる机くんなどかるた以外のところでも泣けるシーンが連発。

見事な完結編だったと思います。
今年観た映画では、

1.デトロイト
2. ちはやふる ー結びー
3.スリー・ビルボード

っていうぐらいのテンションで、大好きになってしまいました。
3部作トリロジーブルーレイとか出たら即買いですね。
高校生のころに出会っていたら、本当に死ぬまで大事にしたい1作になってと思います。最高でした!!!!!!!