ブサ猫太郎

X-MEN:ダーク・フェニックスのブサ猫太郎のレビュー・感想・評価

X-MEN:ダーク・フェニックス(2019年製作の映画)
3.6
🖋ジーン・グレイの眠っていた記憶が呼び起こされてダークフェニックスとして覚醒する。最強のダークフェニックスを止めるためにX-Menが立ち向かう。

旧三部作にも共通しているが、仲間を助けるために自分を犠牲にしたジーン・グレイが最悪な形で仲間たちを傷つけてしまうのは皮肉的。誰よりも能力に対して不安を抱えてきたからこそ力を手にしてしまった葛藤が伝わってくる。

ジーンの閉ざされた記憶について旧三部作では触れられていなかった。今回はその部分をしっかりと描いているのでジーンの悲しい過去がわかる。
これを見るまでプロフェッサーXがジーンの記憶を封じていたのは最善の選択だと思っていた。しかし、この行いはジーンのためとはいっても誤った選択だったのだと驚愕した。プロフェッサーXもこれまで色々な過ちをしてきたと思う。だが、ここまではっきりと間違っていたと反省するのは初めてなように感じる。

デッドプールやウルヴァリンなどのスピンオフも含めて今作はX-Menシリーズで一番アクションシーンが素晴らしかった。それぞれの能力が活躍するように見せ場があったが、とくにマグニートーとナイトクローラーの演出がいい。
マグニートーは前作のアポカリプスでは大技を使っている印象が強かったが、これまでのシリーズでは小技で敵を圧倒するシーンも見られる。今回のバトルシーンでは列車をねじり潰したり、小さな鉄の破片で敵を翻弄したりと大技も小技も堪能できる。
ナイトクローラーはなんと言っても能力発動時に発生する黒いモヤがかっこいい。連続で能力を使用したときのファントムのような演出が幻想的。

X-Menはこれで終わりじゃなくてもっと続いて欲しい!