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X-MEN:ダーク・フェニックスのsomaddesignのレビュー・感想・評価

X-MEN:ダーク・フェニックス(2019年製作の映画)
5.0
「ファイナル・ディシジョン」を思えばかなりマシマシ。

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アポカリプスとの戦いから10年。 サイコキネシスとテレパシーの特殊能力をもつミュータントであるジーンは、宇宙でのミッションで起きた事故が原因で自分の中のダークサイドが増幅し、制御不能になってしまう。 そして、彼女の内に封じ込められていたもう一つの人格〈ダーク・フェニックス〉が解き放たれ、地上の生命体が全滅しかねない危機が訪れる。

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「ファーストジェネレーション」がもう8年も前かー。
思えばこのキャストで長々シリーズ成立できた事自体奇跡。
ジェニファー・ローレンスを全身青く塗るなんて、通常ありえない扱いだし。お尻や胸筋を見せないマイケル・ファスベンダーも珍しいし、スキンヘッドのジェームズ・マカヴォイはこの先見られる気がしない(ホントにハゲたら別だけど)。

予告編で示された内容を114分に希釈した感じで、物語の最初の展開で最後まで読めてしまう。ジェシカ・チャステインが登場早々に肉を頬張るシーンが個人的に一番の驚きのシーンだったくらい。(ジェシカ・チャステインは厳格なヴィーガン)役作りでググっと体重を落としたのか、頰がこけて窪んだ目の奥がギラギラ光ってるのがマジ怖い。

プロフェッサーXやマグニートー、ミスティークといった能力者名で呼び合うことが少ない今シリーズ。今作では遂に一度も能力者名で呼ばれることがなかった!ヒーローとしての役回りより悩める個性・関係性に焦点が向けられているためかしら?
単に同じ人物に名前が複数あって覚えにくいってだけかも。

予想はしてたけど、最終回だからって主要キャラの退場の仕方が雑!これまでの歩みはなんだったんだっていう。事態の深刻さを示す重大なシークエンスだけど、その後のエリックやハンクの動機に繋げるには強引すぎる。10年以上改心して仏門入りしたようなエリックが、あんな理由で(しかも確かめもせず)翻意してしまうの無理無理。長年山で修行を収めた僧侶でも、割れ目滴る滝の流れにウッカリ股間が反応しちゃって云々みたいなことだろか。

案の定「アポカリプス」以来の雑なストーリーラインに不満噴出。ただ立ち返って考えてみれば、そもそもX-MENてそんなに期待値上げて見るものだったか?と。
金ローとかの地上波でボンヤリ眺めてソコソコ楽しい位の力加減のシリーズじゃなかったか。(「ファースト・ジェネレーション」「フューチャー&パスト」が異様に面白すぎた)「アベンジャーズ」なMCU作品群が豪華本格中華・○○楼だとするなら、「X-MEN」は日高屋とか王将な認識。

「ウルヴァリン」「デッドプール」含めて2011年から8作も続けられたワケで、振り返ってみれば幸福な8年間。それもこれも今シリーズの成功があったおかげ。
ジェームズ・マカヴォイ&マイケル・ファスベンダーのX-MENがもう見られないのが寂しい😭

57本目
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