109mania

検察側の罪人の109maniaのレビュー・感想・評価

検察側の罪人(2018年製作の映画)
4.0
 二宮和也、吉高由里子の好演が光るいい作品だ。木村拓哉もいいし、脇を固めるバイプレーヤー達は言うまでもない。
 特に、二宮和也演じる沖野が容疑者を追い込む取り調べシーンは手に汗握る。最上の期待に沿いたい思いと、最上の呪縛にとらわれる自分への苛立ちとが入り交じる。そんな感情をあの限りなくアウトに近い取り調べシーンに込めたのではなかろうか。吉高演じる橘の頰を伝う涙は、その時は意味が分からなかったが後にその理由も示唆される。
 最後は自分の信じる正義に従う。自分自身そう思っているところがあるが、そんな自分に警鐘を鳴らす作品でもあった。
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