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今夜、ロマンス劇場でのcinemakinoriのレビュー・感想・評価

今夜、ロマンス劇場で(2018年製作の映画)
4.4





“どんな映画にも良いところは必ずあるんです”






殆ど選ぶことのないラブロマンスものなのだが、妙にジャケ写に惹かれて初鑑賞。



これは素晴らしい!!

とにかく“映画”として素晴らしいファンタジックラブロマンス。


特に視覚的な感動が映画の特性を引き出していて、小説や劇よりも一番は映画なんだろうなぁ〜って素直に思える題材。



正直、
前半〜中盤は、ラブロマンス慣れしていない私には結構退屈で、あらら、やっぱりダメかなぁコレも、、、ってなっていたが、辛うじて綾瀬はるかの素敵な衣装チェンジに目を奪われ、その訴求力だけで後半に差し掛かる。

この映画、後半部からグッと心を奪われる!!
いや、全てこの後半部の為の前振りが前半〜中盤のジレったいラブロマンスストーリーだったんだと驚かされる。

ミスリードとも違う、どんでん返しとも言えない、「なるほど、そうだよね〜」と言う、徹底的なファンタジーとしてめっちゃ綺麗に纏めに掛かる終盤がやたらと心に突き刺さり、、、涙する。


忘れてしまいがちなピュアな“恋”や真っ直ぐな“愛”を、ファンタジーを通して訴えかけてくれるので、ある意味心が浄化されるし、側にいる愛する人への視点や意識が少し変わって来る。

この作品を観て、何とも思わなくなってしまうような自分にはなりたくないなぁと率直に思える良作。


美しいものを美しいと思えること
必要とすることへの真っ直ぐな意味
必要とされることへの喜びと感謝
映画というものの魂の遺産
温もりを感じることの奇跡と大切さ




あらゆる“美しい”が詰まった作品


















“見つけてくれてありがとう”
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