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パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女のcinemakinoriのレビュー・感想・評価

3.5





“キャンバー調整しておいて!”






ずっと観たかったやつ。
アマプラさんの早々配信に感謝!!
パク・ソダム主演でカーアクションってだけでそそられる。


韓流版【トランスポーター】と言うには少し軽すぎる。
韓流版【ベイビードライバー】と言うにもちょっとチャラすぎる。
かと言って、王道の韓国ノワールでもない。

韓流特有の巧みなごちゃ混ぜ具合がバイオレンスアクション映画という括りに留まってしまったかなと言った感じ。
決してつまらなくは無いのも韓流の安定感でありつつも、期待値を上回る高揚感が得られなかった理由が幾つか、、、



先ず最初に良かったなぁと思う点から挙げていく事で、本作の“あらら?”な点が目立ってしまう因果を綴ってみる事に。




とにかく設定が面白いしワクワクする。

①特送のプロが女性であり脱北者。
②悪役が警官
③脱北者×悪徳警官×国家情報院の三巴
④子供が依頼品

こんなに魅力的な設定にも関わらず、それらを活かしきれて無かったのがこのスコアに留まってしまう要因。

まず①について
主人公の過去についての説明が台詞説明だけで終わってしまっていたのがとても残念。
上映時間109分ではなくて、120分程にしてでも主人公ウナの過去や経緯や孤独やトラウマなどの回想シーケンスを踏まえて心情描写をより深く見せてくれていたら感情移入もプラスされて没入出来たのに。


次に②
この警官があまりにも脳筋過ぎてまぁ冷める。
せっかく韓流なのにこんなキャラ設定はアカン!
もっと職権を悪事利用したり頭脳プレイでウナや子供を追い詰めていくスリリングな展開や知的サイコパス感が欲しかったなぁ。
あまりにも殴る蹴る殺すに至るが早過ぎるわ。


そして③
この三つ巴戦は絶対おもろいヤツやん!
っと、途中から参戦する国家情報院を含めた展開に期待値爆上がり。
がしかし、、、警察側の悪事があまりにも愚行すぎて脱北者を追う展開というより悪徳警官を追い詰めるみたいな雰囲気になってしまって、三つ巴の翻弄や心理戦みたいな緊張感がゼロ。これは折角の良設定を持て余し過ぎで残念。


最後に④
子供が依頼品っていう最大のワクワクポイント。
子供ならではのイライラ感やKY具合がもっとあったら絶対にこの追いかけっこは更にドキドキハラハラして面白くなった筈なのにぃ〜と思うのは私だけ?
生意気に振る舞うも妙に素直過ぎ!?





上記を気にしなければ、単純にバイオレンスカーアクション映画としてスッゲェ〜ってなるのは間違いない!
パク・ソダムちゃんカッコ良過ぎるし、カーアクションもハリウッド並みにイケてる。
疾走するBMWの5シリーズがトランスポーターみに溢れてて、それはそれで楽しめる。


結論
何も考えずにバイオレンスやカーアクション、そしてパク・ソダムちゃんのキレっキレなバトルアクションシーンを楽しむのが一番な映画かなと。
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