わたもち

今夜、ロマンス劇場でのわたもちのレビュー・感想・評価

今夜、ロマンス劇場で(2018年製作の映画)
4.0
映画への深い愛を感じる。
むしろそれが無ければこんな脚本書けないのでは?と思う。

ブッ飛んでるがとても素敵なストーリー。
そして素敵を素敵に成らしめてるのが、綾瀬はるかと坂口健太郎。この2人のキャスティングが大正解。
綾瀬はるかのモノクロでさらに際立つ美しさに、坂口健太郎の一途で真っ直ぐな好青年役適性が混ざり合い、お互いがお互いを引き立てているように思う。

モノクロ映画の中のお姫様との期間限定デートという『ローマの休日』的なシチュエーションに、映画好き青年の主人公と彼を温かく見守る劇場支配人の関係は『ニュー・シネマ・パラダイス』の主人公と映写技士アルフレードのそれと殆ど同じである。最後の終わり方は意識しているか分からないが『タイタニック』っぽいな~と思ったり。

あと、脇を固める役者陣の中ではなんといってもやはりこの人。北村一輝。笑わせてくれつつ、心も温めてくれる見事なキャラクター。

愛が満ち溢れている、素敵な映画。
わたもち

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