じゅーけん

ニワトリ★スターのじゅーけんのレビュー・感想・評価

ニワトリ★スター(2018年製作の映画)
2.9
どんな物語だった?
そう聞かれても「わからない」としか言えません。

暴力、タトゥー、わいせつ、ドラッグ、密売、トリップ…などなど、世間的に常識的にモラル的に良しとしないことのオンパレード。
それらが次から次へと矢継ぎ早に、ときにアニメーションだったりラテン映画的にだったり、いろんな表現で描写され展開される。

なんの話?どういう意味?どんな状況?てか、これ映画?

理解処理能力が追いつかず、
卑猥、エグい、グロい、そんな印象しかない前半。


しかし後半になって、怒涛の急展開で、突然突き付けられた状況に、非情なる現実と微笑ましい哀愁。
最後には胸がしめつけられるような感動が湧き上がったことだけを覚えています。

相反するもの、似て非なるもの、それらが一つの言葉として成り立つことを許された、そういう言葉でしか表現出来ない、そんな不思議な感覚。

こうして、あらためて落ち着いて感想をまとめている今でも、どんな作品だったのかはわかりません。
ただ、心の中に何か込み上げるものがあった、それだけは言える。

曖昧な記憶しか無いのに、ある種の感動だけはハッキリと残っている。
感性に直接訴えかけられたような作品でした。