じゅーけん

3人の信長のじゅーけんのレビュー・感想・評価

3人の信長(2019年製作の映画)
3.0
史実の隙間に脚色する時代物は好きです(^^)
信長関連の作品となるといやが上にも興味をそそられます(*゚∀゚*)

大軍勢を少数で討ち果たした「桶狭間の戦い」、「安土城」の全容と焼失、最後とされる「本能寺の変」など、あまりにも有名すぎる史実でありながら、落ち着いて考えれば『本当なのか?』と疑問を抱いてしまうことも多く、その存在自体も謎になりかねない(誇張しすぎか/汗)程、歴史に多くのミステリーを残した武将の代名詞ともされる『信長』。

予告編を見たときから、そんな謎のひとつのパロディ版として楽しみにしていた作品でした(^^)


率直に言って、
「イマイチ!」(>_<)

設定やストーリー自体は悪くはないと思います。
しかしながら、武将感が無いというか、歴史物感が薄いというか…それでいてギャグシーンも微妙(°_°)

歴史物脚色作品なのかパロディなのか、どちらかにもう少しふりきって良かったんじゃないかと思います。
ストーリーはそれなりにシリアスなのに、演出はコミカル。
どちら寄りにしたいのかが分からないから、作品自体が「中途半端」に落ち着いてしまったように感じました。

個人的には、『信長』という骨太な歴史的背景があるのだから、そこを軸に「敗走劇」のストーリー展開を時代感とともに丁寧に作り込んだ上で、箸休め的なクスリ笑い演出を差し込む形で良かったんじゃないかと思います。


そもそも、『信長』というには皆んなあまりにもオーラも感じられず…あわあわ(;´д`)
(ファンの方々すみません…)
だからこそ「どれが本物?」と迷うという演出なのかもしれません。
(慌ててのフォロー/汗)

パロディとしてぶち壊すには『信長』という存在はあまりにも大きく堅かったのでは?σ(^_^;)

私が『信長』を大きく美化しすぎなのかもしれませんが(´ω`)
(好きな歴史的人物なので肩入れハンパありません/笑)


設定の面白味、展開は嫌いではありません。
肩肘張らずに、気軽にコミカル歴史物作品としてお楽しみください(^_^)


※肝心の「本物探しゲーム」も、ミステリー好きからすると分かりやすすぎて謎ですらなかったという感じで、少々渋めな評価となりました(´ー`)