ラテ岡

さらば青春の光のラテ岡のレビュー・感想・評価

さらば青春の光(1979年製作の映画)
3.0
モッズを愛し、モッズに愛されなかった男こと、この俺様がこの映画を見ない訳にはいかねぇ。
そう思い見ました、さらば青春の光。

10代の葛藤が若いの若い。
俺はみんなと同じはヤだぜ、俺はテメエらとは違う、ビッグになってやんぜ。

いいよね、そういう若い感覚って。

僕はジミーみたくグレもしなかったしクスリもやってこなかった人生だけど、あったよ、僕にも、中二病時期がさ。

いいよな、お前らは平和でさ。
俺は、内に潜むもう一人の自分を抑え込むので必死なのに。
おいおい、俺をあまり怒らせるなよ?
もう一人の俺は優しくないぞ?
なんて、心の中で思いながらいつもテロリストが襲撃してきたときにどうするかのシミュレーションをずっとしてたよ。
オメェの安い感性と一緒にすんなボケと思うかもしれないけど一緒なんだよ。
結局、どんだけクスリキメようがエヴァグッズ買おうが、洒落込もうが、アニキャラTシャツ着ようが、僕達はみんなカスのブタ野郎なんだよな。
人間、真面目に努力するか爆弾巻いてアッラーアクバルするくらいしかビッグになんてなれないんだよ。

僕はまだ全然若いし、いくらだってチャンスはあるんだろうけど、なんだかいつの間にか消えちゃったなぁ尖った感覚。
いつまでも尖ってたかったなってそう思った映画でした。

はー…いつから消えたんだろうな、もう一人の俺くん。
ラテ岡

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