地球へ

ヴォイチェフの地球へのレビュー・感想・評価

ヴォイチェフ(2015年製作の映画)
3.8
普通の幸せを望む中年男性のコメディ映画

50歳目前にして独身(奥さんとは離婚協議中)、職を失い、そして友達もいない、そんな哀れな男性が主人公。
夕食はサンドイッチとアルコールを買って帰って自宅で済ませる。決してリッチとは思えない独身男性の冴えないディナー。
家族もいなければ友達もいない、しかもお金もない(失業中)・・・

本当に寂しい中年男性であるが、ある些細な災難から唯一の友達ができる。
その友達のアドバイスに従ってガールフレンドを作ろうと悪戦苦闘が始まる、そして想像どおりのコメディ展開となる。
女癖の悪い友人はちゃっかり彼女を作るが(妻帯者であるが)、主人公は失敗、彼の人生そのものであった。
努力すればするほど空回り、定番のコメディ展開です。

そんな主人公にもようやく転機が訪れる。

40歳を過ぎた独身女性との出会いがあった。
彼女は独身であることを母親に毎日冷やかされている、しかし職場での異性との出会いもなく、主人公とは似たような状況であった。
後は「Boy Meets Girl」の物語の始まりです。

しかし上手くいくはずがない、またまた悪戦苦闘が始まるが・・・

平凡な中年男女の恋愛(Boy Meets Girl)コメディであるが、どちらも憎めない愛すべき登場人物である。
思わず頑張れと応援したくなる、そんな少し心温まるコメディ映画です。

国が違えども(スロバキアでも)同じような「Boy Meets Girl」があるものだと、改めて認識しました。
オーソドックスな中年男性を描いたコメディ映画でした。
スロバキアのファッションや習慣(と思われる)が新鮮でもあった。

EUフィルムディズ2017のオープニング上映にて鑑賞(フィルム上映)。
スロバキア映画の鑑賞はたぶん初めて、貴重な体験でした。
地球へ

地球へ