孤独と1人は同じじゃない
確かに
死を身近に感じ、考える生の在り方
無骨なじいさんのスタイルがとてもカッコよく見える
偏屈モノの爺さん
朝起きてコーヒーとタバコ
そして少しの運動
いつものダイナーいつもの席でパズル
日暮れには馴染みのバー
馴染みの顔と他愛もない無駄話
どこにでもある風景
ある朝、倒れて狂う日常
初めて終わりを意識し「死」の何たるかを悟り始める
非常に温かみのある作風
特に強く「死」を押し出す訳ではないが
ブルースハープの音色に「nothing」の概念が、禅のようにも感じられた
現在進行形で語られる言葉が、なおさら時の無常を感じられ
その中で歩き、佇む姿が非常に印象的
最近は敬遠されがちなタバコの描写もまた、そんな死生観を効果的に彩るアイテムとして映えていたのがなんだか嬉しい
バーの馴染みの面々
まさかのデビッド・リンチ
彼が語る親友のリクガメ
最初のうち喪失感や苛立ちが目立つ、だが時間を追うごとにそれぞれの捉え方が変わっていく
バーで言い争いの末、ラッキーが導き出した答えに、周りの馴染みの表情が緩んだ瞬間がたまらなく心にしみた
非常に淡々とした展開ではあるけど、それだけに普段は日常から切り離された「死」を真摯に受け止める事が出来る
乾いた荒野を舞台に、それぞれが信じるオアシスに向かっていくような作品。
こんな爺さんに憧れる
確立したスタイル
ハットとウエスタンシャツ、デニムにブーツ
若い時はアレコレ着飾ったけど、年々削ぎ落としていく作業が増えた
今じゃ3パターンぐらいあればイイ
ただブーツと革ジャンはいっぱい欲しい