おのちん

ナチュラルウーマンのおのちんのレビュー・感想・評価

ナチュラルウーマン(2017年製作の映画)
2.8
テープでぐるぐる巻にするほど、どうしてそこまで憎いの?

ベタな演出が多かった。
音楽が映画の内容そのままの「ナチュラル・ウーマン」だったり、「逆風の人生」を逆風で表現したり、「世間の偏見」を鏡に歪んで写った自分の姿で象徴させたり。

この映画の女刑事や不倫相手の妻・親戚の反応とくらべたら、いまの日本(の特に都市部)って、トランスジェンダーとか、オネエに対する偏見や拒絶反応って、もっと少なくないですか。自分もあまり偏見持ってないので、「変態!」とかあろうことかクルマで拉致してテープぐるぐる巻きって・・・トランスジェンダーに対してそこまで極端な憎しみって、今の時代の映画として考えるとどうしても違和感ありました。

唯一、ベタでなく予想を裏切られたのはロッカーの中身のくだりで、そこは深さが出てよかったです。あと最後のオンブラ・マイ・フは確かによかった!ですけど、終わり良ければ全て良しみたいに、あの歌のよさで映画全体の印象がアップしてる気がしますが、その手には乗らないぞという感じ。

あと、映画の評価とはぜんぜん関係ないですが、日本の青木歌音とか、さつきぽんの可愛さとくらべたら、ダニエラ・ヴェガはまだまだ男っぽく見えますね。もともとのキャラの方向性が違うけど。

2018.8.17
おのちん

おのちん