ネブュラー

血を吸う粘土のネブュラーのレビュー・感想・評価

血を吸う粘土(2017年製作の映画)
4.5
ジャパニーズボディホラー。
粘土の特性を活かした生きた粘土は、触手にもちんこにもなる。ゾンビ的横への伝播ではなく、縦の伝播の発想が面白い。
マトリョーシカ的に一点に集約されていく構造に、粘土物体Xの重み、強度を感じる。
粘土物体Xの生まれた背景も見どころであり、芸術に触れるものがするであろう作品への自己投影や自己実現の念が殺人鬼と化すアニミズム的世界観は日本らしさと言えるんでないか。
ラストの突き抜けた飾らないシーンに、監督のセンスの良さと「裸のランチ」的クローネンバーグを彷彿とさせる変態性が伺える。
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