レオピン

プロミス ~氷上の女神たち~のレオピンのレビュー・感想・評価

3.6
オ・ダルスの安定感よ

弱小へっぽこチームが強敵に立ち向かっていくというジャンル映画としても王道の面白さ。
ちょっと選手それぞれの描写が足りてないなとも感じたが、特におばさんとか。かめへん。

あいかわらずの儒教社会のハラスメント描写がコメディ仕立てながらも、ちょっと笑えない所も。アイスホッケー協会の男たちに、運転代行の居丈高な客とか、スケートリンクの職員とか、いい加減ムカつく男たちだ。

一番アがったのは、最終戦第2ピリオドで同点に追いつくところ、
チェギョンがスピードスケートの走法そのままで右サイドから上がっていきゴール裏からパスを飛ばし、頭を負傷しているガヨンが同点ゴールを決める!っしゃああああ
トレーニングで一人黙々と右回りの走法を練習していたりしていた。さりげない描写だったが努力が実った。

主演にスエ。「涙の女王」声のトーンがまったく落ちついていて脱北者にピッタリの雰囲気。

元ショートトラック選手「国民の嫌われ者」チェギョンにオ・ヨンソ。チーム一喧嘩ッ早い。
元フィギア選手ガヨンはキム・シナ。『サニー』で不良校のリーダーだった子。

要注目は経理のミラン役キム・スルギ。田畑智子のような愛嬌のある顔だち。田舎出身の彼女が電話1本で合宿先を決めたり、会長の愛人暴露をネタに青森遠征を呑ませたり一番の功労者だった。

解説のチョ・ジヌンはおいしいところをさらっていった。初めと打って変わって誰よりも興奮していたうるさい解説者。お前は松木か。

分断国家という現実をしっかりとエンタメにも混ぜてくる。どうしようもない怒りややるせなさがわきつつも最後はやっぱり妹ちゃんの笑顔にやられる。チョコパイたくさん食べえや、な🍩
こつぶもあるよ🥫
レオピン

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