けんたろう

ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結のけんたろうのレビュー・感想・評価

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天の潮吹きを浴びたくなるおはなし。


スタジオは変えても、やっぱり俺たちのジェームズ・ガン。初っ端から遊んでいやがる。はじめ映像と音楽で魅せてくるのかと思いきや、最高に”ひどい”展開のオープニング。可笑しすぎる。
その後も続く、華やかな画と調子のいい音楽、クソみたいな台詞とお馬鹿な掛け合い、ハーレイの彩り、ロバート(イドリス・エルバ)やクレオ(ダニエラ・メルシオール)が育む親子のような関係、フラッグ大佐(ジョエル・キナマン)の正義、そうして彼らの友情。表現の面白さもさることながら、やっぱりドラマが面白い。

そうして最後の戦いにあるのは、おいディズニー見てるか!と言わんばかりの熱さだった。
色んな意思を吸い込みつづける巨大なモンスターなんて、まんまディズニーである。そのとんだ大畜生の目ん玉に炸裂する、美しく小さき者たちの特攻。ネズミの力なめんじゃねぇぞと声がする。馬鹿野郎め…興奮と涙が止まらねぇじゃねぇか!

俺にはさっぱり分からねえが、ロックってきっとこういうものを云うんじゃあねぇか。
ロクデナシに愛を。ならず者どもに花束を。
ガン、アンタやっぱり最高だぜ。